世界遺産 2024/04/22
Beyond the Holiday スリランカ編集長の新井です。
アヌラーダプラはスリランカの歴史上最も長く続いた王朝が都を置いた地。
遺跡観光のスポットとして国内外からも人気ですが、スリランカの歴史を語る上でも欠かせない場所です。
イスルムニヤ寺院は、5世紀のDevanampiya Tissa王期に建てられたとされる、アヌラーダプラで最古の寺院です。
通称ロックテンプルの名の通り、岩の上に御堂があります。
かつては岩肌に象の水浴びシーンや自然の神などの彫刻類が存在していました。
今は一部を残し、大半は本堂脇の考古学博物館に移されています。
イスルムニヤ寺院に入ると狭い場所に大きな涅槃像が現れます。
アヌラーダプラを象徴するワンシーンです。
イスルムニヤ寺院の入場券はアヌラーダプラの入場券とは別途必要です。
寺院の横にはティッサ湖につながる四角いプールがあります。
太古から水路を大切にしてきたことがうかがい知れます。
考古学博物館にあるRoyal Pleasure Gardensで発見された石像”The Lovers"と"The Royal Family"が有名です。
どちらもインドGupta王朝期スタイルの影響を受けています。
特に“The Lovers”は、紀元前2世紀に南インドからアヌラーダプラを奪還したシンハラの英雄Dutugemunu王の息子Saliya(サーリヤ)とAsokamala(マーラ)の婚前をモデルにしている説が有力視されています。
低い身分の生まれだったAsokamalaに恋した王子Saliyaが、周囲の反対を受けながらも彼女への愛を貫いたというストーリーが語り継がれています。
考古学博物館の入場料は、アヌラーダプラの入場券に含まれています。
*トップ画像出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Isurumuniya