2020/05/16
コロンボ不動産です。
スリランカを走る自動車はすべて輸入車です。
バリエーションは多いですが、なかでも日本車やインド車の比率が高いです。
トヨタ、スズキ、タタ、などなど。
コロンボを走る路線バスや業務用の車両はおんぼろなのが多い。。。
ときには日本語の表示が書かれた車両がそのまま走っていて、この車もいろんなところで働かされてるんだなぁ、と感慨に浸ることもしばしば。
しかし一般の乗用車は比較的新しくてきれいな車両が多いのです。
しかもトヨタ のプリウスやアクア、ホンダのフィットなどのハイブリッド車の割合が大きい。
ウーバー(過去記事参照)を利用する際も、UberXだと半分ぐらいの確率でプリウスが配車されてきます。
ところでスリランカで車を買うと一体いくらぐらいするのでしょう?
新車・新古車であれば外国から輸入するしかありません。
そうなると輸入関税などの税金が関わってきます。
ちなみに現在スリランカでは、登録から3年以上経過した自動車の輸入は認められていません。
街を走る車が比較的新しいのはこのためです。
(古い車は国内で中古車として流通しています。)
スリランカの輸入関税はシンプルで、
・半製品原材料 ⇒5%
・中間財・予備部品 ⇒15%
・自動車および他の完成品 ⇒30%
・国内で生産されない基幹的な製品、原材料、機械類 ⇒免税
の4区分しかありません。
自動車に対してはさらに物品税が課され、排気量別に税率が定められています。
( )内はハイブリッド車の税率。
・1000cc未満 ⇒150% (70%)
・1000cc以上1500cc未満 ⇒160% (90%)
・1500cc以上2000cc未満 ⇒160% (90%)
・2000cc以上3000cc未満 ⇒220% (150%)
・3000cc以上 ⇒250% (200%)
※2016年6月時点。タリフは頻繁に変更されます。
ハイブリッド車は比較的安い物品税で輸入できるために多く走っているのです。
ちなみに2014年以前はハイブリッド車はもっと優遇されていました。
1500cc以上2000cc未満では、ガソリン車が150%に対してハイブリッド車が50%。
さらに2013年以前にさかのぼると、ガソリン車が92%に対してハイブリッド車が14%でした。
狭い国土のスリランカで車の増加ペースを抑えるためにどんどん税金が上がっていきます。
純粋に税収を増やしたいという思惑もあるみたいです。
日本でもスリランカでもポピュラーなトヨタ プリウス。
スリランカではいったいくらぐらいするのでしょう?
(写真出典: http://toyota.jp/prius/)
ハイブリッド車の物品税が比較的安いとはいえ、1800ccのトヨタプリウスを輸入すると、輸入関税の30%と物品税の90%が乗っかって計120%の価格上乗せ。
つまりこの時点で価格は倍以上に跳ね上がります。
(厳密にいうと日本での販売価格と、関税の課税基準価格は異なるため、単純計算はできません)
日本だとプリウス Sツーリングが、新車で260万円程度(税込み)で販売されています。
スリランカでは同じグレードのものが新古車でおよそ800万ルピー(560万円※)。
VATの15%までを含めると価格は日本のおよそ2.5倍(600万以上)となります。
※1ルピー=0.73で計算しています。
日本の地方都市だと中古のワンルームマンションが買えそうな価格です。
ウーバーは少し古めの中古車が多いですが、それでもプリウスだと300万から500万ルピーはするようです。
いったいどうやって手に入れたかをドライバーに聞いてみると、、、
「頑張って貯金して現金で買ったんだ!」
念願かなったんですね。
「買うと高いからリースしてま~す!」
これお勧めらしいです。
それでも月々数万ルピーのリース料支払いです。
「足りない分は銀行から借りたぜ!!」
この場合は返済利率は15%、返済期間は3年らしいです。
この条件だと200万ルピー借りるとして月々の返済は8万ルピー近く。
ウーバーの利用料金が安いだけに、これだとドライバーも楽じゃないですね。
「どうしてそこまでして高い車を買うの?」
という純粋な疑問もありますが、
売却する際には日本の中古車相場に比べると、はるかに高い価格がつくので、それを見越して投資するという考えもあるようです。
輸入関税がこの調子で上がっていくと、中古車の流通価格も上がるのでしょう。
でも逆のケースも起こり得る。
どこにでもリスクはあります!
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